奥日光 手白山(1849.2m) 2013年6月1日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  5:36 女夫渕駐車場−−5:48 トンネル−−5:54 1つ目のカーブ−−5:57 2つ目のカーブ(斜面取付)−−6:17 1380m鞍部−−7:04 1722m峰−−7:28 手白峠(1740m鞍部)−−7:35 1799m肩−−7:56 手白山(休憩) 8:27−−8:44 1799m肩−−8:47 手白峠−−8:55 1722m峰−−9:37 1380m鞍部−−9:44 林道−−10:02 女夫渕駐車場

場所栃木県日光市(旧栗山村)
年月日2013年6月1日 無雪期日帰り
天候晴雪
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場女夫渕に大きな無料駐車場あり
登山道の有無無し
籔の有無籔と呼べる濃さの区間はごく一部で、他は歩きやすい低い笹が中心
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント女夫渕温泉からイノマタ沢左岸尾根経由で山頂に立つ。この尾根は思ったよりも籔が薄く、余分な林道歩きが不要で最短ルートと思われる。1722m峰より上部は深いシラビソ樹林。山頂も樹林で展望皆無。手白沢温泉から湯沢墳泉塔への道はほぼ廃道化しており、籔山に慣れた人で無いと道を失うレベル


大笹山から見た手白山


女夫渕温泉の無料駐車場 ゲートのある橋を渡る
橋の先が林道ショートカットコース入口
鬼怒川本流沿いの遊歩道は入口付近が崩壊
案内標識の地図
立派な遊歩道 ここを左に行くと林道に出る
林道に出た。トンネル前のヘアピンカーブは全てバイパスできた 路肩の地割れ。今年2月の地震の影響
トンネル。内部は地震でコンクリートが割れている トンネル復旧工事
トンネルを出て最初のヘアピン 上部に向けてショートカット
対岸の小尾根末端。急過ぎて登れない 林道直下。薄い笹
林道に出た 出たそばから小さな沢から斜面に取り付く
左岸をトラバースしつつ登る まだ残雪が見える
谷が右に曲がると緩やかになる 最後の残雪
1380m鞍部。2重山稜になっている 尾根に乗る
1722m峰まではほぼこんな植生が続く 笹の花。来年は広範囲で笹が枯れるか?
石楠花は盛りだった 標高1560m付近
標高1670m付近のヌタ場 倒木が多いが左右に逃げられる
標高1722m峰直下 標高1722m峰。シラビソ樹林と倒木
標高1680m鞍部 鞍部から登りにかかると稜線は籔に
石楠花籔になって右下に逃げる 石楠花籔は稜線付近のみ。下部はシラビソ
標高1710m鞍部で稜線に復帰 でも次はシラビソ幼木籔
初めて目印出現 標高1750m峰
標高1740m鞍部付近(手白峠) 噴泉塔への道。ここは明瞭だが他はかなり不明瞭でほぼ廃道
標高1799m肩へ登る 標高1799m肩
目印が多くなる 尾根直上
尾根北側。直上が倒木、籔の時は北側へ逃げる 尾根南側は笹藪が濃い
手白山山頂 山頂標識は2つ
23年前の落書きが明瞭に残る 山頂南側直下に僅かに残雪があった


 栃木の山で高い未踏峰は数少ない。残りは主に県北で標高1500mくらいがせいぜいだが、奥日光(奥鬼怒)の手白山だけは別格の高さがある。もう今の時期は東北やアルプスの山でないと残雪は期待できないので、雪が無いであろう手白山でもターゲットにしていいだろう。ちょっと気温が高いと暑いかもしれないが、植生はシラビソ樹林と予想され、展望は期待できないが日差しが遮られて涼しかろう。

 アプローチは鬼怒川沿いの県道で女夫渕温泉まで車で入り、その先の奥鬼怒林道はマイカー通行止めなので歩きとなる。確実なルートは手白沢温泉まで林道を歩き、手白沢温泉から湯沢噴泉塔への道が手白山の稜線を越える場所(手白峠)から稜線に取り付いて山頂を往復するルートだ。しかしこれは林道歩きが長く、しかもマクロに見れば一度西側に大きく行き過ぎて戻るような形だ。それよりも、手白山から北東に延びる尾根(ここではイノマタ沢左岸尾根と呼ぶ)に取り付くのが最短距離だろう。この尾根の末端が女夫渕温泉となり、林道始点付近は道がジグザグに付けられているが、これは斜面がひどい藪でなければショートカットできるだろう。トンネルを抜けた先の最初のカーブもショートカットして2つ目のカーブから斜面に取りつくのが良さそうだ。これならほとんど林道を歩かずに済む。

 今回はネットで情報収集実施。一番の心配は今年2月に奥鬼怒付近を震源とした地震の影響で車道が通行止めになっていないかだったが、女夫渕温泉やその先の奥鬼怒林道は大丈夫なことが判明し一安心。栃木の藪山を制覇した猛者は多くイノマタ沢左岸尾根の情報があるかもしれないと予想したが、予想通りにノラさんの記録を発見(2010年11月20日)。それによると倒木は多いが藪はそれほどでもないようだ。これで安心して出かけられる。DJFも登っているが同行者がいた影響か、手白沢温泉〜手白峠経由と、らしからぬおとなしいコースで往復していた。

 奥鬼怒は下道が遠い。まるで南ア深南部の水窪のような感じ。宇都宮ICで降りて旧今市、鬼怒川温泉、川治温泉と通過、西に向かい川俣湖を通過、さらに奥に入って女夫渕温泉に到着。県道に入ってここまですれ違う車は皆無、車ではなく鹿は何頭も見かけた。女夫渕温泉の駐車場は広く、適当な角地に駐車して仮眠。

 翌朝、明るくなってから目覚め、朝飯を食って出発。もう夏が近く気温は高めで防寒着は不要かと思うが、念のためダウンジャケットをザックに突っ込む。涼しいのは朝だけだろうが毛糸の帽子とネックウォーマー装着。林道を除いて樹林帯が続くことが予想されるため麦わら帽子は置いていくことに。水は500ccで足りるだろう。

 ゲートは鬼怒川を渡る橋の手前にあるが今は解放状態。車で入ろうと思えば入れるが、この先は一般車の通行は「ご遠慮下さい」とのこと。進入「禁止」ではないので入ってもいいのかもしれないが、もしも帰りにゲートが閉まっていたら悲惨なことになるので普通に歩くことに。

 最初のヘアピンカーブ群をショートカットするので適当な斜面に取りつこうと思ったら遊歩道入口があり、そこに出ている地図を見るとこの遊歩道でショートカットできそうな雰囲気が。地図では林道と遊歩道はつながっていないように読み取れるが、林道のかなり近くを通っているように描かれているので、ちょっとだけ藪漕ぎすればトンネル手前の最後のカーブに出られそうだ。立派な鉄製の階段で上がり、土の広い遊歩道をジグザグに上がって細い尾根へ。その先で道が分岐し、標識によると右が鬼怒川沿いの遊歩道、左は林道となっていた。ラッキー! 藪漕ぎ不要だ。左に進んで林道に出るとトンネル手前の最後のカーブで目論見通りとなった。

 林道の左側縁はユニコーンが並んでいて、路肩には亀裂が入っていた。これが2月の地震の影響か。法面のブロックにも亀裂が入っていて、斜面が少し下に動いたようだ。道路の反対側には小規模に崩落した個所もあった。トンネルの内部ではコンクリートに亀裂が入って破片が落ちた個所もあり、その付近は入れないように大型土嚢が積んであった。

 トンネルを出たところでライトバンが下ってきて、私の姿を見ると停車。どこへ行くのかを聞かれたので素直に手白山と答え地図を見せた。たぶん温泉の関係者だろう。こんな登山道が無い山ばかり登っているので大丈夫と言い添えるのは忘れない。さすがに地元でもイノマタ沢左岸尾根から手白山に登った人の話は聞いたことが無いらしく、尾根上の植生についての情報は得られなかった。ま、ノラさんの記録が参考になってるのでいいけど。

 トンネルを出て最初のカーブで再びショートカット。ここには小さな谷があり、その右岸側を登ることも考えていたが、取りつきの傾斜が急でちと危なげだったのでパスし、左岸側を登ることにする。水を流す鉄製の大型の溝も今は乾いていた。僅かな笹しかなくて藪漕ぎまで至らないレベルの植生だった。

 再び林道に出ると2つ目のカーブで、ここで林道を離れて斜面に取りつく。谷の左岸側斜面に取り付き、ピークを目指さずにトラバースするように谷沿いを上がっていく。これはこのまま上を目指すと1438m峰に登ることになるが、その次は1380m鞍部まで下らなければならず無駄な労力になるためだ。このままトラバースしつつ1380m鞍部を目指すのがお得だ。斜面は藪皆無で傾斜は多少きついが危険は無く、鹿の足跡などを頼りに歩きやすいところを繋げて進んでいく。眼下の小さな砂防ダムには僅かな残雪。こんなところでまだ雪が残っているとは考えてもみなかった。砂防ダムは2つあり、いずれも左岸側を大きく高巻き。

 谷が2つに分かれるが、直進方向はえらく傾斜がきついので右に大きく曲がる谷へと入る。ここは今までより傾斜が緩く、水の流れもないので土の谷底を歩ける。周囲は緑のブナ林、笹も無く快適に歩ける場所だった。

 1380m鞍部は2重山稜になっていて真ん中は凹地。南側の尾根には倒木があるが適当に迂回して左へと進む。これで主尾根に乗ったので、あとはこのまま尾根通しで進めばいい。尾根に乗ると少しだけ笹が出てきたが背は低いし密度は薄く、ほとんど障害にならないレベルだ。周囲の樹林は背が高く見通しもいい。今のところ目印は皆無だ。標高1550m付近のみちょっとだけ石楠花が尾根上に繁茂しているが、まだこの標高だと地面のすぐ上から四方八方に枝分かれした地獄の籔ではなく、まあまあ素直に通過可能。今は花盛りで目を楽しませてくれた。1670m付近では小さな鹿のヌタ場あり。

 1722m峰が近づくと、それまでの明るい落葉広葉樹林からシラビソ樹林に切り替わり、高度を稼いだ雰囲気が出てくる。1722m峰東側は地形図の表記と異なって最後の20mくらいはえらく急斜面。露岩+倒木のピークで歩きやすい場所を選んで左右にルートを振って登り切ると1722m峰。一面のシラビソ樹林と倒木に少し痩せた稜線と、今までの尾根とはかなり様変わりする。1722m峰はピークというより肩に近く、これより西側は同じような高さの尾根がしばし続く。この付近が一番倒木が多いが許容範囲だろう。

 1680m鞍部は付近は少しシラビソの密度が低下して明るい場所だが、登りにかかって1720m峰が接近すると矮小なシラビソの密林状態に。尾根上は酷い籔なので少し右(西)に巻き気味進んだら次は石楠花籔の登場。これは突っ込むのは躊躇するレベルの籔で、右手下部を見ると石楠花が切れて籔が無い背の高いシラビソ樹林なので一度下って大きく西を巻いて進み、石楠花籔が切れた時点で尾根に復帰、ちょうど1710m鞍部付近だ。

 このまま籔無しの快適な尾根を登るのかと思ったら1750m峰が接近すると今度はシラビソ幼木籔が。さっきの石楠花よりはマシで尾根直上もしくはやや右を巻いて進んだ。ここで初めて目印発見。1750m峰を越えると幼木籔は終わって再び歩きやすいシラビソ樹林帯に変わって一安心。

 1740m鞍部でピンクリボンの目印が出現。しかし道らしき筋があるわけではなくさっきの目印のように尾根上を適当に歩いてきた籔屋の物かと思ったが、少し先に進むと尾根上ではなく左(東)を巻くように明瞭な道が登場、どうやらこれが噴泉塔への道らしい。しかし明瞭な部分もあれば道と判別できない部分もあり、今の地形図だと破線が描かれていないので既に廃道化したようだ。ただ、ピンクリボンはこの廃道に沿って登り方向、下り方向とも続いていたので、歩く人が皆無というわけではないようだ。

 ピンクリボンの明瞭な道を横断してそのまま尾根を登る。相変わらずシラビソ樹林で倒木は多いが籔はなし。登り切って1799m肩に出ると尾根は右に屈曲する。帰りにここで直進しないよう、今回唯一の目印を付けた。ただし、ここは平らでやや深い笹藪なので目印が無くても場所を特定できそうだが。

 この先は急なアップダウンは無く平坦な尾根が続いて現在位置の特定が難しくなるが、山頂は三角点があるし、栃木県内でよく見かける標識のどれか1つくらいは存在するだろうから、見落として通過するようなことはないだろう。今まで目印がなかったが、この先は2,3種類のテープがあるので人の多さが分かる。やはり手白山へのメインルートは噴泉塔への道経由ということだ。尾根上に倒木や籔がある場合は北側へ迂回、南側はシラビソ樹林は薄いが笹が濃いので雪がある時期は歩きやすいだろうが無雪期はあまりよろしくない。

 だらだらと横移動が続いてなかなか山頂に到着せず、もしかしたら通過してしまったかと心配になった頃にやっと山頂に到着。あまり広くはないがスペースがあり、三角点があって山頂標識は2つ。文字が消えたMWVに栃木の山紀行だけで3D標識は無い。周囲はシラビソ樹林で展望は皆無、予想通りだ。山頂南側の少し下がった平坦地には僅かながらの残雪。気温は適度であまり汗をかかずにすんだが、これから夏に向かうのを考えるとこの標高でこんな快適な山は最後かな。まだ虫は少なく、虫よけを使わなくても問題なかったのもいい点だ。あまり疲労は感じないが山頂でのんびり休憩する。

 下山は往路を辿る。1799m肩は自分の目印を見るまでもなく判別可能だったが、1580m付近で東に延びる枝尾根に引き込まれそうになった。ここは小さな肩のようになっていて急に下りの傾斜が増して本来の尾根の方向は先が見えないのがルートミスの要因だ。しかしちゃんと方位磁石で進路を確認していれば間違うことはない。

 その後はミスることなく1380m鞍部到着、往路と同じく谷の左岸側をトラバースして林道に到着。再びショートカットでトンネル前のカーブに落り立ち、トンネルを歩いていると5,6人パーティーがすれ違う。ザックを背負って山の格好だがどこまで行くのだろうか。遊歩道で林道をショートカットし橋に出るとゲートは閉まっていた。駐車場はそこそこ埋まっていたが広さに比べれば台数は少なかった。

 

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